食卓から家庭は変わる

大倉まゆみさん

大倉 まゆみさん

インタビュー連載 第2回

今月のサロネーゼは、広島市内でテーブルコーディネート&おもてなし料理教室『ゆとりの森』を主宰する大倉まゆみさん。「簡単・オシャレ・毎日できるおもてなし」をモットーに、自宅にあるものや手作りの温かさを生かし、日々の暮らしを豊かにするエッセンスが詰まったレッスンは大人気。4週にわたりレッスンの様子と大倉さんのインタビューをご紹介します。

掲載日:2011/6/13(月)

お家で再現していただきたい

皆さん調理台へ移動し、和気あいあいとレッスンが進んでいきます。

教室風景
まずはデモンストレーションから。家庭で再現してもらいやすいようレシピを工夫


「ケークサレで使ったブロッコリー、芯があまりますよね。もったいないのでこの芯もちゃんと使います。今日は軟らかくゆでてブロッコリーソースにしますね」

「エビのフライの衣は、今日はそうめんを使いますが、手間をかけられるときは、ジャガイモを千切りにして水にさらしたものを衣にしてもすごくおいしいですよ」

『ゆとりの森』では、家で再現していただきやすいように、食材は必ずスーパーで購入できるような身近なものを使い、省ける手間はなるべく省けるよう、そして、食材もできるだけあまらないようにアレンジしたレシピを伝えています。

もし普段あまり使わない調味料を使うときも、使いきれるレシピの組み合わせにしたり、使いこなすアイデアもご紹介しているそう。

そんな、普段の食事作りにすぐ活かせて無駄がでないレシピが学べるのも、魅力の一つです。

「食卓から家族の絆を強くしたい

教室風景
アレンジ方法や食材を無駄にしないアイデアなど、情報もたっぷり伝授


「チキンのトマト煮込は、今日は今の季節のトマトのおいしさを感じていただきたいので酸味をいかしてシンプルに作りますが、もしお子さん向けにするのなら甘みをたしていただくと良いと思います。じゃ、このまましばらく煮込みますね」

レッスンは、大倉さんのデモンストレーションと生徒さんの実習がバランスよくミックスしたスタイル。皆さん役割分担しながら着々と仕上げていかれます。そしてできたものから、お皿に盛り付けを。

「先生、この器とピンチョスはお皿のどこに置いたらいいですか?」

「高さのあるものは、左側に置いて下さい。でも、もしご主人やお子さんが左利きだったら右に置いてくださいね。高いものは邪魔にならないよう利き手の反対に置くようにします」

「エビを盛り付けるときは、円すいをイメージしてみてください。まず左に頭、右にしっぽがくるようにおいて、次に・・」

教室風景
気軽に質問も飛び出し和気あいあいと進行。おしゃれな盛り付けで華やかな食卓を演出


盛り付けに関しても、「なぜ」「どうやって」がよくわかるよう丁寧に説明し、おしゃれに見える方法を伝えていきます。
そして、お子さんやご主人向けの味のアレンジを伝えることも忘れません。

それは、生徒さんにぜひ、習ったお料理を家で再現し、そして、家族が喜ぶ食卓作りをしていただきたいという思いから。

「食卓から家族の絆を強くしたい、と思っているんです。そのために、家族が集まる食卓づくりの楽しさをお伝えしたいんです」

大倉さんの”食卓から家庭は変わる”という理念が、満席が続く「おもてなしレッスン」の軸であり、そして、人気の秘訣なのかもしれません。

ナプキンワークもお楽しみ

教室風景
ハーブカクテルで乾杯!試食タイムは交流タイム


お料理の盛り付けも、食前カクテルも完成して、いよいよ試食のスタートです!

「カンパーイ!」

「うん、おいしいですね!」

生徒さんの弾む声に大倉さんも嬉しそう。
しばらく歓談しながら召し上がっていただきます。

「みなさん、いかがでした?鶏肉はやわらかくできていました? では、デザートの前にナプキンワークをしますね。今日はロータスと、本当はローズをやりたかったのですがハートをプリントしちゃったので、3つやりましょう~」

教室風景
一見難しいナプキンワークも簡単に完成!おもてなしをトータルに学べるのも魅力


今日のレッスンテーマとテーブルフラワーに合わせた淡い黄色のナプキンで、まずはロータスから。

みなさんなかなか上手に折っていかれます。
続いて、ローズ、ハートも。大倉さんの説明通りに折って出来上がると・・

「わー!」

と歓声が上がりました。
ナプキンが出来上がるとパッとテーブルが明るくなり、みなさんの表情まで華やぎます。ナプキンは、テーブルだけでなく気持ちまで華やかにする、おもてなしには欠かせない魔法の布なのかもしれません。

皆さんに復習していただいている間に、大倉さんはデザートの準備に入ります。

『ゆとりの森』の魅力

ここで、生徒さん達に『ゆとりの森』の魅力を伺ってみました。

教室風景
レッスンでは出会いもいっぱい。一人でのご参加でもいつのまにか友達に。


「お料理を勉強したくて、ネットで調べて見つけて通い始めました。公民館などでやっているお教室もありますが、そうではなくて、こうしたご自宅の素敵な雰囲気で学べるのがいいですね」

「華やかなのに簡単にできる料理を教えてもらえるのが嬉しいです。材料の下準備をしてくださっているのもいいですね。刻んだり、細かなことは家で毎日してますから(笑)」

「教えてもらったお料理は家でも作っています。今日も早速帰りにスーパーに寄って材料を買って帰ろうと思って、ここに書き出しました(笑)。この前習ったレシピもとってもおいしくて家族に人気なんです。うちの定番になっています」

「お料理だけでなく、テーブルコーディネートやナプキンワークを教えてもらえるのも魅力で、毎回楽しみです」

生徒さんにとってレッスンは、毎日の暮らしに活かせるお料理やテーブルコーディネートを学べることに加えて、日常を少し離れてほっと心にゆとりを持てる癒しの時間にもなっているようです。


おみやげには手書きのメッセージを

教室風景
デザートはスパイスサブレを添えて、オススメの紅茶とともに


「どうぞ~、今日のデザートは”苺のクリームチーズスープ”です。スパイスサブレも召し上がってくださいね。作り方は、7枚目のレシピにありますが、これは・・」

デザートと一緒にアールグレイの紅茶もサーブ。可愛らしく盛り付けられたデザートとお皿に、

「わー、かわいい!」

と注目が集まります。

「今日はこれの小さいサイズのお皿をおみやげにご用意していますので、ぜひお持ち帰りくださいね」

教室風景
ひとつひとつ心をこめて書いたメッセージを入れてラッピング。心が伝わる小さなギフト


毎回なにかおみやげを用意し、必ず手書きのメッセージを添えているという大倉さん。
生徒さんもとても喜んでくださるそう。

最後にレッスン全体のQ&Aとしばしおしゃべりのあと、レッスンは終了です。

「では、今日のレッスンはこれで終了になります、ありがとうございました!みなさんお気をつけてお帰りくださいね」

終始こまやかな気配りと心に残るおもてなしの工夫がたくさん詰まった充実のレッスン。リピーターさんが多いのも納得する、心豊かな時間でした。

次回は、大倉さんのインタビュー前半をお届けします。どうぞお楽しみに!


(次回へつづく)

 

前回のインタビューはこちらから


インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=林 博嗣(究フォトクリエイション)
     夢実(究フォトクリエイション)

 

プロフィール

大倉まゆみさん

大倉 まゆみ(おおくら まゆみ)さん

『ゆとりの森』主宰

「簡単・オシャレ・毎日できるおもてなし」をモットーに、高級食器やマナーにとらわれすぎず、自宅にあるものや手作りの温かさを大切にした、気軽に楽しく実践できるおもてなしをレッスンしている。

身近で手軽なスタイルが人気を博し、人気講座の「おもてなしレッスン」は1クールのレッスンに150名以上の生徒さんが受講に訪れ生徒層も20~70代と幅広い。またテーブルコーディネートの資格取得講座には主婦はもちろん百貨店食器売り場店員・ブランド食器メーカー店員・結婚式場のスタッフ・有名ホテルの副料理長など様々なジャンルのプロがレッスンに訪れる。

自宅で実践しやすいオリジナルレッスンを展開する一方、出張レッスンでは主催側の意向に沿ってどのような内容(カジュアルなもの・高級感漂うもの等)にも対応。イベントの度に数日で満席となることが多い。

また、主婦としての生活やレッスンの様子を綴ったブログ「テーブルコーディネーターの幸せ家事日記」は全国の習い事ランキングで2位にランクインした。現在、食卓から家庭を見直す活動に力を入れており主婦に食卓を整えることの楽しさを伝えている。


大倉 まゆみさんのMyサロンページはこちら
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レシピ

チキンのシンプルトマト煮込み

sugiyama_beef.jpg
材料(4人分????)

とりもも肉…2枚
片栗粉…適量
りんごジュース(100%)…100cc+適量
料理酒…200cc
ホールトマト…1缶
固形コンソメ…2個
オリーブオイル…適量
イタリアンパセリ…適量
 

作り方
  • とりもも肉をフォークで刺して筋を絶って一口大に切る。
  • ①を器に入れてリンゴジュースをかぶる程度に注いで1時間以上おく。
  • ②をクッキングペーパーの上に出し、片栗粉をまぶす。
  • フライパンに多めのオリーブオイルを入れて熱し③の両面を色よく焼く。
  • ④にリンゴジュースを入れて蓋をし数分蒸し焼きにする。
  • 残りの材料を入れて10~15分煮込んで器に盛り、パセリを飾る。