思い続けること、努力し続けること

  杉山 純子さん顔写真

杉山 純子さん

インタビュー連載 第4回

今月のサロネーゼは、福岡市内のご自宅でおもてなし料理教室『Convivialite』を主宰する杉山純子さん。ご主人の転勤で新天地・福岡でサロンをオープンして約1年半、早くも人気急上昇中です。イタリアンやフレンチを基本にジャンルにとらわれず、「簡単なのにレストランで頂くようなお料理が学べる」と噂のレッスンにお邪魔してきたレポートとインタビューを4週にわたりご紹介。最終回は、レッスン終了後に伺ったインタビュー後半です。

掲載日:2011/5/30(月)

見えない心配りがリピートの秘訣

───リピーターの多い杉山さんのお教室。運営上心がけていることや大切に考えていることを教えてください。

杉山さん はい、参加してくださった全ての生徒さんに、ノンストレスでこの時間を楽しんでもらえるように心がけています。

たとえば、食材の切りもの、計量、野菜の皮むきなど、普段ご自宅でなさっている事はこちらで準備しておき、出来るだけ楽しいところをレッスンの時間に味わって頂くようにしています。

あと、初めて参加した方が洗いものばかりなどのような事がないように、洗いものはありません。

レッスン風景


───なるほど。レッスンを拝見して、代替案のアドバイスが多いのも印象的でした。

杉山さん ありがとうございます。味の決め手になるものは使っていただきたいけれど、それ以外のものは「ないとできない」ようにならないために、なるべく代替のものを、また、普段お使いにならない調味料はその他に使い回しのアイデアをお伝えするようにしています。

そして、切り方ひとつでも、味が変わりますので、料理にあった切り方や、食材の選び方、また、「味付けの最終調整は仕上げに」ということもいつもお伝えしています。

同じように作ってもお野菜の大小や質、火力によっても若干味が変わってきます。そんな時、初めから理想の味付けをしてしまうと、濃かった時に調整がしづらくなるので、気持薄めのベストを目指してお料理し、最後にお塩やスパイスでベストポイントに決めることをお勧めしてるんです。

レッスン風景

───たくさんの情報をもらえるのは、生徒さんにとって嬉しいことですね。他にもありますか?

杉山さん あと、終了時間を出来るだけ守るようにしてます。
お食事タイムの歓談もとても楽しいのですが、レッスン後のご予定がおありの方もいらっしゃるので、終了の時間を過ぎない様に、レシピの構成やレッスンの進行を考えています。

───ところで、新しい場所でゼロからスタートするにあたり、集客はどうされましたか?

杉山さん 地元の友人に声をかけたり、外部の料理教室を講師をさせていただいているので、そのときにお渡しした、コンセプトやレッスンをご紹介したパンフレットを見て来て下さる方も。あと、嬉しいことにブログを見て、という方もいらっしゃいます。

レッスン風景

───外部で料理教室講師もされているんですね。

杉山さん はい、現在、西部ガスやル・クルーゼの料理教室で講師をさせてもらっています。福岡出身とは言え、昔の友人以外今は知り合いもあまりいないですし、外部講師をすることでいろいろつながりも持てたり、勉強にもなるだろうと思い、自分から講師の打診をしたんです。ル・クルーゼはずっと愛用の鍋でもありましたし。

そうしたら、ちょうどタイミング良く講師を募集しているところで、担当させていただけることになりました。

───自ら積極的に行動することで活躍の場が広がるんですね!子育て、家事との両立で時間配分が大変かと思いますが、レッスンがある日のスケジュールを教えて下さい。

杉山さん レッスンがある日は、こんな感じです。子供はいつ何があるかわかりませんから、計量など、前日にできることはなるべく前日に済ませています。

 5:45~7:00 
 起床、弁当作り、主人の見送り 
6:30
 子供を起こして朝食を
7:40
 小学校へ送っていく
8:30
 幼稚園へ送っていく
 帰宅後、レッスンの準備
10:30
 レッスン開始
13:30
 レッスン終了、片づけ
14:00
 子供の迎え
 子供の習い事
17:00
 夕食準備、夕食
20:00
 子供の寝かしつけ
21:30
 主人の帰宅、夕食
23:00
 就寝


レッスンを支える名脇役

レッスン風景

───杉山さんはお鍋やキッチンツール選びのセンスも素敵ですが、料理教室での愛用品は?

杉山さん OXOの計量カップや、ルクエのシリコンのレモンスクイーザーは良く使いますし、便利で気に入っています。OXOは、ユニバーサルデザインでとても使いやすいんですよ。

このサラダスピナーはチェリーテラスさんのものですが、水切りもしっかりできて、このまま冷蔵庫で冷やすこともできますし、ボウルがガラス製なのでそのままサラダボウルとして使うことも。

あと、料理道具ではありませんが、カメラはやはり必需品ですね。

───レシピのお料理写真やブログのお写真もとても素敵ですもんね。

杉山さん いえいえ・・でも写真ってとても大事だと思うんです。いつも、なるべく午前中の光のいい状態のときに、窓際で撮るようにしています。

「まずはやってみよう!」

───ぜひ、これから料理や食関連の自宅教室を開きたい方へアドバイスをお願いいたします。

杉山さん アドバイスできるほどカタチになっているわけではないのですが・・ただ、私も経験してみて、「やりたいな」と思ったら、やったほうがいいと思います。

お子さんがいらっしゃる場合、「子供が大きくなったら」という方もいるかもしれませんが、どこまで大きくなったらいいのか?いつまでもふんぎりがつかないかもしれません。
やらずに悶々とするのではなく、もしやってみて失敗したら改善すればいい。計画を立ててやれば、必ずできると思います。

また、強い思いがあれば、周りも協力してくれると思うんです。

レッスン風景

───共感します。着実に夢をかなえていらっしゃいますが、これからの夢はありますか?

杉山さん 今はまだ、自分自身の土台作りの時期だと思うんです。勉強を重ねてまずはこの料理教室をしっかりカタチにしていきたいですね。

あと、食育に関することもやりたいです。ママ友に、ピアニストの方がいるんですけど、一緒に音育と食育を兼ねたイベントなどもやってみたいと思っています。
子供向けレッスンをすることもあるんですけど、子供たちの味蕾(みらい)を鍛える機会を作りたいですね。

そしていつか、レシピ本が出すのが夢ですね~。

───ぜひ叶えてください! では最後に伺います、杉山さんのとってキッチンとは?

杉山さん 一日のうちで一番居る時間が長くて、居心地のいい場所・・ですね。

───これからますますのご活躍をとても楽しみにしています。今日は本当にありがとうございました!

杉山さん 夢も願いも、思い続けて、コツコツと地と知識を固めると叶う気がします。 先日テレビの取材もしていただいたのですが、今回のこの取材も、手の届かない事だと思っていましたが・・Dremia Clubのサイトで、エコール・エミーズの先輩の若林三弥子先生ってやっぱりすごいな~っと夢に見ていたら叶ったといった感じです(笑)

こちらこそ本当にありがとうございました!


(おわり)


前回のインタビューはこちらから

インタビュー・テキスト=窪田みゆき
写真=河本純一

プロフィール

杉山 純子さん

杉山 純子(すぎやま じゅんこ)さん

『Convivialite』主宰

エコールエミーズ ディプロマ取得
みんなの食育フードインストラクター〈野菜編〉

福岡県福岡市南区平和にて、お料理教室「convivialite」を主宰。
美味しく安全で四季を感じる食材を使い、皆様との convivialite (一期一会、会食の楽しみ)を大切にし、和気あいあいとした温かみがあって、食べてくれる人に温かい笑顔がこぼれる様なおもてなしのお料理をご提案しています。


杉山 純子さんのMyサロンページはこちら
ブログはこちら  

レシピ

とろ~りローストビーフのサラダ

sugiyama_beef.jpg
材料(4人分)

(ローストビーフ)
牛肉ローストビーフ用…300g
塩(肉の重量の1%くらい)…小さじ1弱
ブラックペッパー…適量

(ソース)
無量塔のマスタード(または粒マスタード)…大さじ2
はちみつ…大さじ2
醤油…大さじ2
米酢…小さじ2

(盛り付け)
サニーレタス…適量
マスタードスプラウト…適量

(真空調理に必要な道具)
フタができる厚手の鍋
ジップロック
ラップ  

作り方
  • 肉に分量の塩をしてフライパンで表面を焼く。
  • フライパンからラップの上におろし、ブラックペッパーをお好みの量かけたらピッタリとラップで包む。さらにジップロックに入れてジップロックの中の空気を出来るだけ抜く。
  • 大きめの鍋にたっぷりのお湯を沸かし75度くらいまで沸かしたら2を1時間くらいつけておく。取り出し、冷めるまでそのままの状態で落ち着かせる。(すぐに切るとうま味や血が流れやすいので注意)
  • ソースは、全ての材料を合わせておく。
  • サニーレタス、1.5cmのサイコロ状にカットしたローストビーフ、マスタードスプラウトの順に盛り、ソースをかける。