予約の取れない自宅教室
仕事と家庭を自分のペースで楽しむ素敵なサロネーゼ。
人気の自宅教室を訪問し、輝いている秘密をインタビュー
「キャンセル待ち200名超の大人気サロン!予約の取れない自宅教室のサクセスストーリー。」(連載 第1回)

今回の舞台は都会の雑踏を忘れさせる、自然の中に寺院が佇む古都の街―北鎌倉。
暖かな春の気配を感じながら心地よい風をうけ、高台を少しあがると、まわりとは雰囲気の違うモダンな木造の建物が見えます。それが今回ご登場のサロネーゼ、若林三弥子さんのご自宅兼お料理サロン「boa mesa(ボアメーザ)」です。
玄関を一歩入ると、大きな窓から鎌倉の山々が見渡せる贅沢な風景と別世界に入ったような素敵なインテリア、バランスよくアレンジされたグリーンに飾られた空間が広がっていました。そこでは6名の生徒さんが、若林さんの手料理とワインを片手に和気あいあいとレッスンを楽しんでいらっしゃいました。そんな素敵なサロンにおじゃまし、人気の秘密を2回にわたってお届けします。まず前編ではサロンオープンに至ったきっかけをお伝えいたします。

専業主婦歴25年から一転。「boa mesa」オープンのきっかけ。
今ではレッスンのキャンセル待ちがなんと200名を超える、大人気の自宅サロン「boa mesa」を主宰している若林さん、驚く事に3年前まではごく普通の主婦だったといいます。専業主婦歴25年から一転して自宅でサロンを開くことになったきっかけとは、一体何だったのでしょう。
「結婚してすぐに夫の仕事の関係でイラク・バグダットに行ったんです。その後も一家4人でアルゼンチン、ブラジルなどの南米で多くの時間を過ごしました。」
海外生活を送るなかで家族の絆を深めると共に、環境に順応するのが早い性格が幸いし、頻繁に自宅接待やホームパーティをされたそうです。若林さんの心のこもった手料理とおもてなしに訪れる人も大満足だったようです。充実した海外生活が若林さんにとって、大きなターニングポイントになりました。
「プロの料理人でも、お料理の先生でもなく、わが家を訪れてくださるかたを心からおもてなしできれば、と思ってサロンをスタートさせました。」

インテリアの一新!トータルなおもてなしを―。
「私自身で来ていただく生徒さんにおもてなしをしたいのです。」どんなに忙しくてもアシスタントなしで下準備から後片付けまでを全て行い、月~土曜日レッスンを開催している若林さん。ハードなスケジュールにも関わらず、とても充実した笑顔で語ってくださいました。
実は2ヶ月に1度、レシピに合わせてサロンの空間全体を一新するそうです。「boa mesa 2009 春のレシピ」では“感謝”という言葉をテーマに若林さんの大好きなライトグリーンをベースにラズベリーピンクをポイントに効かせた見事なコーディネートでインテリアをまとめていました。忙しい時間の合間をみて、自ら選びにいくという洗練された食器、季節感のあるテーブルウエア、センスよくアレンジされたグリーンやお花、絵画。そして毎回友人で生徒さんでもある安田弘美さんに特別に仕立ててもらっているというテーブルクロスとワンショルダーエプロンはお揃いの生地でコーディネート。2ヶ月ごとにまるで別のサロンに足を運んだような感覚に驚かされます。センス抜群のコーディネートのアイディアは、小物や食器を見てのインスピレーションによるものだそう。「何度お越しいただいても、新鮮な気持ちをもって楽しんでいただけるように、空間全体を一新しています。」
サロンの空間が様変わりしても決して変わらない、若林さんのおもてなしの心。生徒の皆様も感じていらっしゃるのではないでしょうか。

家族のためのおもてなし。専業主婦にもプロ意識を。
「料理サロンを始めるのに自宅を選んだのは、他に選択の余地がなかったから…。」場所を借りるリスクを負ったり、投資をする事はやはり勇気のいることです。そんな若林さんの背中を押してくれたのは、ご家族の存在―。
「夫は、料理教室のレシピをプリントアウトし、トイレ掃除などを進んでやってくれますし、娘は洗濯と掃除を手伝ってくれます。名刺は息子が作ってくれました。」
家族に対しての思いやりを1番大切にしたいという思いから、主婦のプロを目指していたという若林さん。海外生活でも家族のために心がけたおもてなしの気持ちをもって、家族を1番に考え頑張ってきた若林さんを誰よりも知る一番の理解者であるご家族が、今では一番心強い応援団です。

最初は24名。半年で生徒数100名。
軌道にのっている自宅サロンですが、不安な事はなかったのでしょうか。「もちろん不安ばかりでしたよ。けれど、もし思うようにいかないことがあったら、まわりや他人のせいにするのではなく、自分が変わってみようと思うようにしています。例えば、生徒さんがもし次から来てくださらなくなったら、お料理や、テーブルコーディネートなどを見直してより良いおもてなしができるよう工夫しています。」
そんな些細な努力を怠らない若林さん、はじめは親しい友人24名からサロンをスタートさせました。その24名から口コミで広まり、半年であっという間に100名も集まるようになったのです。なんとその最初の24名の方が、3年経った今でも通っていらっしゃるそうです。若林さんにとってこの24名の生徒さんは、大切な存在で誇りなのだと笑顔で語られていました。若林さんの徹底したおもてなしの空間は、一度訪れたら、また訪れたくなる魅力であふれています。
次回の後編は、いよいよboa mesaレッスン風景や生徒の皆さんの声、そして若林さんのレッスンがある日の一日のスケジュールなど、さらに深く話を伺います。

若林 三弥子
- プロフィール:
- 料理教室 boa mesa(ボアメーザ)主宰
1958年 大阪生まれ。同志社大学法学部法律学科卒業
商社マンの夫と結婚後、中近東・南米各国で駐在員の妻として、取引先・出張者の接待、家族・友人・知人のために日々料理を作る専業主婦生活を25年続ける。
2005年 一男一女の子育て、叔母の介護も一段落し、自宅にて料理教室“boa mesa”をスタートさせる。
2006年 “エコール・エミーズ”プロフェッショナルコース ディプロマ取得
2007年 開始当初より代わらない、デモンストレーション形式による“6人1クラスの料理教室”を、常時250人の生徒を迎え、予約がとれないほどの超人気教室に成長させる。
- 著書:
- おくちにあえば、うれしいです
北鎌倉の料理サロン”ボアメーザ”のレシピ
1,575円(メディアファクトリー刊)
詳しくはこちら
- 著書:
- ワインのひと皿
1,260円(メディアファクトリー刊)
詳しくはこちら
レシピ
海老とカマンベールの春巻き(6本分)

材料
- 春巻の皮・・・3枚
- 海老(中サイズのブラックタイガー)・・・6尾
- カマンベールチーズ(長さ12cm程度、太さ親指大のもの)・・・6本
- シャンツァイ・・・適宜
- 小麦粉・・・適宜
- 揚げ油・・・適宜
作り方
- 海老は背ワタを取り殻をむき、厚みを半分にする。春巻の皮も半分に切る。小麦粉に水を少しずつ加えて混ぜてゆき、糊にする。シャンツァイはカマンベールの長さに合わせる。
- 春巻の皮にカマンベール、海老、シャンツァイをのせ、ふちに糊を塗って、手前からくるりと巻いたら左右を内側に折り、そのまま向こう側にできるだけ細くきっちりと巻いて、しっかりふちをとめる。
- 180℃に熱した揚げ油でカラリと揚げる。あればスイートチリソースや、からし醤油でいただく。








