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春の海から美味しい便り ~かつお~
コラム 連載第3回
今回のテーマは「海の幸」、全ての生命の母、海からの旬の食材をお伝えします。温かくなり始めるこれからの時期に旬を迎える、「あさり」、「しらす」、「かつお」の栄養素や美味しい食べ方を、3回に渡って栄養管理士の中津川かおりさんからお伺いします。
掲載日: 2010/04/07(水)
『かつお』は堅い魚???
『鰹』という字は、「魚偏」に「堅い」と書きます。かつおは堅い魚ではないのに、なぜこのような漢字になったのでしょうか?昔、冷凍や冷蔵の技術が発達していない頃、水揚げされた漁港から魚を運ぶことは難しく、特にかつおのように鮮度が落ちやすい魚は、一度茹でてから干して、水分量を減らして運んでいたようです。加工することで魚の身は堅くなることから、『鰹』とされたと言われています。ですから現在とは違い、かつおの刺身はとても高級品とされ、当時の殿様は庶民にかつおの刺身を食すことを禁じたとか・・・。しかし、とんちのある者はいるもので、表面だけをサッと炙り、中までは火の通らない状態に調理して、焼き魚と称して食べ始めたところ、これが絶品。これが"かつおのたたき"の始まりだったと言われています。また、戦国時代は、「かつお節=勝男武士」と漢字をあて、かの信長も縁起物として珍重していたという話もあるようです。
1年で2度美味しい!
現代では、脂ののった秋の戻りがつおが美味しいと言われています。しかし、「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」と詠われているように、春の初がつおもまた違った美味しさがあることをご存知でしょうか? 戻りがつおよりも脂は少なく、さっぱりとした美味しさがあるため、表面を炙って旨味をしっかり閉じ込めたたたきで食べるのが一番良いようです。ですが、さっぱりしているとは言っても、他の魚に比べると味は濃厚であるため、香りの強い万能ねぎやしょうが、にんにくなどとの薬味と合わせても負けることはありません。むしろ、かつおの美味しさをさらに引き立ててくれます。島国である日本だからこそ1年に2度楽しめるかつおの旬。初物を食べると長生きするとも言われています。DHAやEPA豊富な初がつおでさらに健康になりましょう!
写真提供(かつおと新玉ねぎの和風カルパッチョ)=Dreamia Clubサポーター滝沢玲子

中津川かおり(なかつがわ かおり)さん
管理栄養士。福島県出身。東京家政大学大学院を修了後、大学に勤務。現在は、フリーランスで大学を始め専門学校や料理講習会の講師を務め、栄養士や介護福祉士、保育士などの育成にあたる。国家試験問題集の監修なども手掛ける。
各種TV番組でも食の大切さや料理のコツなどを伝えるかたわら、企業の商品開発や企画、レシピ提案、フードコーディネイトと幅広く活躍している。自身の経験を活かしながら、「無理なく、美味しく、楽しく」=「食」をモットーに、だれでも簡単に美味しく作れるレシピを提案している。
かつおと新玉ねぎの和風カルパッチョ(4人分)
かつおのたたき・・・1節
新玉ねぎ・・・1個
かいわれ大根・・・1/3パック
パプリカ(赤・黄色)・・・少々
◎ドレッシング◎
オリーブ油・・・大さじ3
しょうゆ・・・大さじ3
わさび・・・小さじ1
- 新玉ねぎは、薄くスライスして、根元を切り落としたかいわれ、薄切りにしたパプリカと共に冷水にさらし、水気をきってから皿の中央に小高く盛り付ける。
- 薄切りにしたかつおのたたきを、①を囲むように放射状に盛り付ける。
- ドレッシングの材料を合わせ、食べる直前に混ぜ合わせたドレッシングをかけて出来上がり。お好みで、わさびを、おろしたニンニクやしょうがに替えても美味しく頂けます。
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