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伝えたい!美味しいこだわり食材

厳しい選択眼を持ったプロが太鼓判!職人の心が伝わる、誠実に作られた“ほんものの食材”をご紹介

「おいしくて安全な食べものを食卓に」日本茶編(連載 第5回)

[2009年3月11日(水)]

  1. 関連講座

「おいしくて安全な食べものを食卓に」届けるために生産者、流通、消費者の架け橋をめざす「食の学校」を主宰する塩川恭子さんに、私たちの暮らしになくてはならない食材をご紹介いただきます。“丁寧につくられた食材”コラムの第5弾です。

イメージ杉林に囲まれた茶園

日本茶

「お茶にしましょうか。」に始まり、茶漬け、茶めし、茶がゆ。ごくごくあたりまえのことを日常茶飯事といいます。こと左様にお米とお茶は日本の食文化に欠かせないものでした。でも、ご飯はコンビニで買うもの、お茶はペットボトルとなると、自宅での炊飯や、急須で入れたお茶はもはや非日常茶飯事?になりつつあるようです。

お茶は健康にいいらしいけど、選び方も入れ方もよくわからない、で、ついついボトルで済ませるという人向けに、おすすめのお茶をご紹介します。

私はお茶が大好きで、いつもそばにお茶がないと落ち着かないほど・・・なのに、せっかちなため、茶葉の性質・つくり方を吟味したうえでの適温・浸して何分等々、いわゆるお茶をおいしく入れるための所作にまず挫折してしまう。その所作以前に気になるのは栽培する際の農薬使用量。通常、お茶の葉は洗って使いません。おいしいと感じる何パーセントかは農薬かもと思うと、ほっとくつろぐ気持ちも割り引かれてしまいます。

イメージ桜野園の商品 使いやすいティーバックも

在来品種のお茶パワー

熊本県水俣市薄原地区、山あいの杉林に囲まれた急斜面の茶畑、桜野園。お気に入りのお茶「むかし茶」はここで育ちます。

松本和也さん。16代続く旧家で茶業を興してから四代目。有機栽培で農薬は極力抑えていたのを、全面完全な無農薬に切り替えて15年になります。「むかし茶」は在来品種。野菜栽培も茶栽培も各地で在来品を掘り起こし、守り育てていこうという動きが進んでいます。日本で栽培されているお茶の代表的な品種「やぶきた」はさし木栽培が多い。桜野園の在来種は樹齢50年。在来種の茶樹は種から発芽する実生。実生の根が土中深く張って強い樹が育つのです。

では、味わいはどう違う?単一品種と違って在来種は茶樹の個性が株ごとにそれぞれ違い、芽伸びの早さもその樹次第。その分、味・風味も個性的で、香り・渋み・甘味と単純ではなく、奥行きが深い。その土地の自然がつくり出す味のブレンド、風土の味そのものだといえます。この個性豊かで、したたかに生命力のある茶には細かな約束ごとや所作を要求しないダイナミックさがあります。湯温が多少熱くとも、ササッと入れても十二分においしさを発揮してくれるこの「むかし茶」。新茶のさわやかな味も優しいですが、2年、3年ものも熟成が進んで深い味わいが増すように思います。

イメージ茶園にファミリー勢揃い

「手間要らずのお茶」ではありますが、和也さんにいわせると、もっとおいしい呑み方があるのだそうです。

  • 急須にはふたをしないで入れてみる。茶葉の色の変化が目に見えます。
  • お茶の葉は少し多めに
  • 湯の温度は好みで。温度が高いと香りが高く出るが苦味、渋みも出やすいため、注ぐ時間を短くします。温度が低い場合は香りは出にくいが、甘くまろやかになります。茶葉がゆっくり開くので少し長く待ちましょう。
  • 茶葉は最後の一滴まで注ぎます。

おまけ

お茶のカテキンが注目されていますが、その6割は急須の茶葉に残ってしまいます。茶葉にちょっと醤油をたらすとおつな一菜に。じゃこ茶チャーハンなどとおいしいおまけです。 ちなみに和也さんは最後は茶葉ごと、がらがらと飲んじゃいます。

塩川恭子さん連載「おいしくて安全な食べものを食卓に」のバックナンバーはこちら

桜野園は、緑茶以外に紅茶、ほうじ茶。そして農薬も肥料も使わない自然栽培茶にも取り組み中です。

連絡先:

桜野園
〒867-0116 熊本県水俣市薄原1541
TEL:0966-67-1715   FAX:0966-67-1134

塩川 恭子(しおかわ きょうこ)
プロフィール:
青森県生まれ。出版社で女性誌の「食・暮らし」部門の編集担当。 その後、病弱だった子供の育児期間を通 して「生命を健やかに育む食とは」をテーマに、共同購入グループの設立運動に参加。広報、商品開発のメンバーとして全国の産地、メーカーを訪ね歩いてPB商品開発に携わる。流通共同研究所を経て独立。90年、東武百貨店池袋店の全面リニューアル計画に、(株)新生活研究所の食品ディレクターとして参画し、MD、商品開発、売場展開の指導にあたる。96年、「おいしくて安全な食べものを食卓に」届けるために、生産者、流通 、消費者の架け橋をめざして「食の学校」を主宰。全国各地の生産者や流通業者をはじめ、さまざまな分野で「食」の仕事に携わる人たちとともに、有機・無農薬栽培や自然食品など「日本のオーガニック」のあり方を学び、普及させるネットワークづくりを行っている。
http://shokunogakkou.com
関連講座

下記の講座は終了しました。タイトルをクリックすると講座レポートがご覧いただけます。

伝えたい!美味しいこだわり食材講座vol.1「本物の調味料を知ろう ~醤油と塩~ 」
2008年12月6日(土)開催

伝えたい!美味しいこだわり食材講座vol.2「本物の調味料を知ろう~みりん(料理酒)・酢」
2009年1月22日(木)開催

伝えたい!美味しいこだわり食材講座vol.3「本物の調味料を知ろう~味噌」
2009年2月28日(木)開催

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