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キッチン発 夢をかなえた人たち

WEST TO EAST(西洋から東洋へ)夢に向かってたどりついた場所(連載 第2回)

[2009年1月23日(金)]

最近よく耳にする、健康に、美容にもよいと注目されているマクロビオティック(以下、マクロと記載)。現在、KIJ(クシインスティテュートオブジャパン)エデュケーションディレクターとして活躍されているパトリシオ・ガルシア・デ・パレデスさん。連載第2回目となる今回は、日本を拠点に活動されるこれまでの道のりについてお話を伺いました。

パトリシオ・ガルシア・デ・パレデスさん

アメリカから日本へ
~新しい生活のスタート~

中南米、ヨーロッパ、アメリカと各地でマクロビオティックを教えていたパトリシオさん。当時、日本で数々の講演をしていた久司先生に、「日本やアジアで活動したい事をお話しすると『日本に行きましょう!』と言われました。こうしてまた日本に来る事になったのです」折しも1990年代は、日本でもファーストフードや外食産業が盛んになり、家庭での食事のあり方、日本の伝統的な食文化が少しずつ変わりつつある時でした。

「日本は、私が思っていたよりもっとアメリカやヨーロッパに近いものでした。まず始めに、どうやって取り組んで行こうかと考え、千代田区にあるクシガーデンのレストランでシェフとして働きました。これはとてもいいスタートでした。クッキングブックを出版し、キッチンで料理を教えるだけではなく、良い品質の食べ物を選ぶ事、料理を楽しむ事、マクロビオティックについての理論や考え方を話していました。そうこうするうちに、もっと教えたくなったのです(笑)」

こうして日本で教える機会がどんどん増えていきます。

パトリシオ・ガルシア・デ・パレデスさん

日本の文化は素晴らしい!もっと伝統的な食を広めたい

しかしパトリシオさんは、日本で生活するうち、アメリカで習いイメージしていた「日本」とのギャップに少し戸惑います。大きな夢を持って来たけれど、東京での生活はとても忙しく、シェフとして一日中キッチンにいる事もありました。コミュニケーションの問題もあり、全てが簡単な事ではありませんでしたが、一生懸命働き、将来の夢、ピースフルワールドに思いを馳せていました。

「同時に、もっと日本の伝統的な文化を学びたいと思いました。日本にはとてもいいものがあるのに、人々が西洋化していくのを非常に寂しく思いました。食べ物のスタイルが変化し、若い人達が海藻や伝統的な日本食を食べなくなりましたが伝統食をもう一度、日本で広めたい。これも私が日本に来た理由のひとつです。豆腐や味噌といった伝統食は本当に価値のある食べ物です。たくさんの動物性の食事、化学調味料を使った食事、ファーストフードといったものを食べるようになり、今迄日本では少なかった病気も増え続け、心もバランスを崩してきています。西洋人として、日本の食文化がいかにすぐれているのか、またどれほど、日本人が健康的な食生活をして来たかを再認識して欲しいと思っています」

パトリシオ・ガルシア・デ・パレデスさん

毎日が分かち合うこと、経験し、学ぶこと

その後、日本におけるクシマクロの教育・普及活動の拠点KIJ (クシインスティテュートオブジャパン)が、山梨県、小淵沢に設立され、次にKIJの公式プログラム実施校として東京、恵比寿にクシマクロビオティックアカデミィが開校しました。そして両方でクラスを担当し、指導する事になったのです。「教える立場になり、常々思うのは、Teaching is learning. (教える事は学ぶ事)」一生懸命働く事は、将来のビジョンに近づいているという実感があり、とても幸せを感じるというパトリシオさん。「将来に向けて大切なのは、継続する事。私にとってマクロを教える事は大きな活動のひとつです。自分自身、教える事を楽しみ、多くの人と分かち合い、個人の変革のきっかけとなる手伝いをしていていきたいと思います」マクロでは個人とその生き方がとても重要だと考えます。「個人の意識が変わると、家族が変わり、徐々に地域、社会へと広がっていきます」 こうして、パトリシオさんは、アメリカで育んだ夢、将来のビジョンに向かって日本で精力的に活動されています。

次回、最終回は、パトリシオさんのプライベートやマクロの分野に興味を持っている方々へのメッセージをお伺いします。乞うご期待!

第1回 マクロビオティックとは、バランスのとれた食生活-自然や環境との調和
第2回 WEST TO EAST(西洋から東洋へ)-夢に向かってたどりついた場所
第3回 My Work is my dream.私の仕事は私の夢

パトリシオ・ガルシア・デ・パレデスさん

パトリシオ・ガルシア・デ・パレデス
プロフィール:
1970年スペイン生まれ
母親の影響で5歳の時からマクロビオティックとその食事法で育つ。15歳の時にアメリカへ移住し、18歳から4年間、アメリカにあるKI(クシインスティテュート) /マサチューセッツ州で総合的なマクロビオティックを学ぶ。その後5年間、北米、中南米、欧州、アジア地域での講演会や教育活動を行う。
1997年から日本在住。
現在、 KIJ(クシインスティテュートオブジャパン)およびクシマクロビオティックアカデミィのエデュケーションディレクターとして教育活動を中心に、マクロビオティックレストランの開発、シェフトレーニング、料理教室、講演、本の執筆活動に携わり、日本を拠点に各国でマクロビオティックの普及活動に従事している。

● クシマクロビオテックアカデミィ
 
● マクロビオティックマルシェ

クシマクロビオテックアカデミィ

日本におけるマクロビオティックの教育・普及活動の拠点であるKIJ(クシインスティテュートオブジャパン/山梨県、小淵沢)の公式プログラム実施校として、東京、恵比寿に開校。KIJの理論や調理法をはじめ、現代の暮らしに、自然と調和した食事を取入れるための様々な料理学習プログラムが学べる。
クッキングスペースの1階に併設された「マクロビオティックマルシェ」。日替わりのマクロビオティックプレートをはじめ、体にやさしいスイーツやドリンクを味わえるカフェをオープンしています。

東京都渋谷区恵比寿4-24-5 恵比寿パークテラス1階
URL/http://www.macrobiotic-academy.jp/

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