キッチン発 夢をかなえた人たち
マクロビオティックとは、バランスのとれた食生活自然や環境との調和(連載 第1回)
[2009年1月15日(木)]
最近よく耳にする、健康に、美容にもよいと注目されているマクロビオティック(以下、マクロと記載)。現在、日本におけるクシマクロの普及・啓蒙活動を行っているKIJ(クシインスティテュートオブジャパン)エデュケーションディレクターとして活躍されているパトリシオ・ガルシア・デ・パレデスさんにたっぷりお話を伺いました。今回から3回の連載スタートです!

きっかけは母。スペイン・バルセロナからアメリカへ
パトリシオさんが育ったのは、スペイン・バルセロナ。遠く離れた日本で、ご活躍されるようになったきっかけとなった出来事とは・・
「私が幼い頃、母が重い腎臓の病気にかかりました。ベジタリアンになり、指圧、漢方、鍼灸、ヨガなど代替療法を取入れ、だんだん回復していきましたが、まだまだ完全ではありませんでした。1974年、久司道夫先生(クシマクロビオティックの指導者)のバルセロナでの講演に参加した母は初めてマクロビオティックを知り、食を中心に生活を大きく変える事を決意しました」その後、健康を取り戻したお母様は、家族が自分のような病気になってもらいたくない!という思いから、家族全員で実践する事にしたそうです。このことがきっかけとなり、パトリシオさんの生活は徐々に変化していきます。当時のバルセロナでは、マクロの基本食であるみそ汁、海藻、豆腐、梅干し等はとても珍しいものだったそうです。「母は多くの人にそれらを使って料理を教えていましたが、彼女自身、もっとマクロビオティックについて学びたかったので、久司ご夫妻のいるアメリカに行く事を決心しました」
こうしてパトリシオさんは一家で渡米する事になったのです。

人生のターニングポイント(転換期)
当時、初めて住んだブルックライン(マサチューセッツ州)の街は、「マクロビオティックのコミュニティが活気づき、ナチュラルフードショップやレストランも多く、母にとってはとてもエキサイティングな街でした」
パトリシオさんは、地元の高校に通いながら、マクロビオティックレストランでのアルバイトをし、高校生活はとても充実していました。卒業を間近にした時、大学進学か、マクロビオティックをさらに学ぶかという2つの選択肢で、とても悩まれたそうです「健康なしには何もできないと実感していました。と同時に、自分の考えの多くは、母自身の経験から来ているもの。私自身、これからの人生を考えていました」答えが出せないまま卒業後、南米を旅行し、途中、立ち寄ったベネズエラでは、折しもクーデターの真最中だったそうです。人生で、これまで経験したことのない戦争やテロというものを目の当たりにし、人生や社会について何が貢献できるのかと、深く考えたそうです。この事がパトリシオさんにとって、ひとつの大きな転換期となりました。

初めての日本への旅窶拍ォ来への希望
南米を旅行中に体験した事は、とても衝撃的でした。もし人生を変えたいと思うなら、まず食を変えないといけない。パトリシオさんは、久司先生の話す、「ワン・ピースフル・ワールド(ひとつの平和な世界)の実現の為に、マクロビオティックを実践する事が、自分の人生でとても大切な事だと実感します。それからアメリカに戻り、4年間、クシインスティテュートでマクロビオティックについて学ぼうと決心しました」
その後、日本に一層興味をもったパトリシオさんは、1994年、お母様と一緒に初めて来日することになります。「東京、京都、出雲、九州、小豆島、伊勢を訪れ、豆腐、味噌、醤油、漬物等の作り方を見て、とても興味を持ちました。」滞在している合間に、時間をみつけては、砂糖を使わないスィーツを作って紹介し、とても喜ばれました。初めて滞在する日本は、素晴らしく、とても思い出深いものとなったそうです。「いつかまた日本に戻りたいと思っていました。」
その後、アメリカ、南米やヨーロッパで、マクロビオティックを教えていたパトリシオさんが、日本にいらしたきっかけ、苦労した事、現在の活動などについてのお話は次回に。乞うご期待!
第1回 マクロビオティックとは、バランスのとれた食生活-自然や環境との調和
第2回 WEST TO EAST(西洋から東洋へ)-夢に向かってたどりついた場所
第3回 My Work is my dream.私の仕事は私の夢

パトリシオ・ガルシア・デ・パレデス
- プロフィール:
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1970年スペイン生まれ
母親の影響で5歳の時からマクロビオティックとその食事法で育つ。15歳の時にアメリカへ移住し、18歳から4年間、アメリカにあるKI(クシインスティテュート) /マサチューセッツ州で総合的なマクロビオティックを学ぶ。その後5年間、北米、中南米、欧州、アジア地域での講演会や教育活動を行う。
1997年から日本在住。
現在、 KIJ(クシインスティテュートオブジャパン)およびクシマクロビオティックアカデミィのエデュケーションディレクターとして教育活動を中心に、マクロビオティックレストランの開発、シェフトレーニング、料理教室、講演、本の執筆活動に携わり、日本を拠点に各国でマクロビオティックの普及活動に従事している。


クシマクロビオテックアカデミィ
日本におけるマクロビオティックの教育・普及活動の拠点であるKIJ(クシインスティテュートオブジャパン/山梨県、小淵沢)の公式プログラム実施校として、東京、恵比寿に開校。KIJの理論や調理法をはじめ、現代の暮らしに、自然と調和した食事を取入れるための様々な料理学習プログラムが学べる。
クッキングスペースの1階に併設された「マクロビオティックマルシェ」。日替わりのマクロビオティックプレートをはじめ、体にやさしいスイーツやドリンクを味わえるカフェをオープンしています。
東京都渋谷区恵比寿4-24-5 恵比寿パークテラス1階
URL/http://www.macrobiotic-academy.jp/
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