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「Little Ambassadors」イラン大使公邸へ!

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竹村真紀子(たけむら まきこ)さん

インタビュー 連載第3回

 今月のDreamia人は、「大使館シェフとクッキング!」という、なんとも楽しそうなプログラム「Little Ambassadors(小さな親善大使)」を制作されている竹村真紀子さん(International Women's Club JAPAN代表理事)。世界各国の在日大使館シェフと、子どもも大人も一緒に料理を楽しむことで、その国の文化や言語、習慣を身近に感じられる人気のイベントに、竹村さんが込めた思い、誕生の経緯などをうかがいます。5月30日に行われたばかりのイベントレポートも!

掲載日:2010/06/18(金)

今回は、竹村真紀子さんが企画制作をされている「Little Ambassadors」のイラン大使公邸編のレポートをお届けします(この日は「大使館シェフとのクッキング」が同時開催)。

子どもスタッフがお出迎え

 5月30日、東京・南麻布にあるイラン・イスラム大使館のほど近く。集合時間が近づくと、会場となる大使公邸前に参加者の親子連れがぞくぞくと集まってきます。
 みなさんの明るい表情から、これからはじまるイベントへの期待感がうかがえます。

 お母さま方に少しお話を聞いてみます。はじめてのご参加ですか?
「ええ。でも一緒にきた友人は2回目で…ね?」
「そうなんです。ナイジェリア大使公邸の回にもうかがって、とても楽しかったので。だって、大使公邸ですよ!? 入っちゃっていいのかしら?と思いながら(笑)」
「スタッフもみなさんフレンドリーで、すっかりリラックスしてしまいました」

 とお話していると、プロデューサーの竹村さんが「おはようございます! どうぞ中へ!」と、ごあいさつ。促されたドアから、大使公邸に入ります。

_SSP0511.jpg 玄関口で、かわいいこどもスタッフが「荷物をお預かりしまーす」と出迎えてくれました。慣れた様子は当たり前。子どもスタッフのこうしろうくんとけいたくんは2人とも、Little Ambassadorsに何度も参加している常連さん(?)で、今日は2人にとって、「チーフ」になれるか否かのトライアルでもあるそうなのです。がんばって!

_SSP0219.jpg 受付で名札と資料をもらったら奥の広間へ。絵画が飾られた廊下の先には、映画に出てくるボールルームのような広々とした空間が続いています。

_SSP0213.jpg 部屋のあちこちに、イランの工芸品――ミーナーカーリ(銅の皿や器にエナメルで細かい彩色をほどこしたもの)や、ハータムカーリー(象嵌細工)、タペストリー、銀のチャイセットなどなどが飾られ、床にはペルシャじゅうたんがぜいたくに敷き詰められています。

 天井にまで届くガラス戸の外は、手入れの行き届いた青々とした芝生の庭。夏にはここで、セレブたちの集うガーデンパーティも開かれるのでしょう。気持ちがよさそうです。

_SSP1509.jpg 会場にはすでに、イランの女性が2人(どちらもとびきりの美人!)、スタンバイしています。見たことのない楽器が手元に置かれているところを見ると、式次第にあった「イラン古典音楽」を演奏していただく方なのでしょう。

 演奏家を囲んで丸く配置されたふかふかの椅子に、参加者のみなさんが順に腰をかけます。子どもも、付き添いの大人たちも「これからどんなすてきなことが起こるのかな?」ときょろきょろ。

参事秘書官がペルシャ語でごあいさつ

_SSP0240.jpg 11時。竹村さんのごあいさつでイベントがはじまります。

「今日、会場を提供していただいたのは、イラン・イスラム共和国大使館です。
 1日のプログラムが終わるまでに、みなさんにはこの国の小さな親善大使になっていただきたいと思います。
 イランがどこにあるか? どんな国か? 知識を学んだり、大使館シェフと一緒にクッキングをし、つくったものを食べていただくことで、五感をつかってイランを体験していただければと思います。質問もたくさんしてくださいね!
 今日ここで得た知識を、家に持ち帰ってさらに深めて、お友達にもたくさんお話してください!」

 続けて、注意事項の説明。
「ここには貴重品がたくさんあるので走らないでくださいね。みなさんできますか?」という問いかけに、子どもスタッフの2人から「はいっ!」と元気で頼もしいお返事がありました。

_SSP0389.jpg 大使館の参事秘書官・アヤトッラーヒさんからもペルシア語でごあいさつがあります(通訳の稲見さんがいらっしゃるので、ペルシア語がわからなくても大丈夫(笑))。

 イラン大使館がこの場所にできて、今年でちょうど80周年。イランと日本の交流のはじまりは1500年以上昔にさかのぼり、奈良の正倉院にはペルシャの宝物がたくさん所蔵されているというお話を聞くと、感慨深いものがあります。

 イランの地形や天候(面積は日本の4.5倍、人口は7100万人超。日本同様四季があるが、場所により気候が違うために、一時期に夏と冬が国内で同時に味わえる。富士山に形の似た5000m級の山がある)などの説明をされ、「イランのことを話し出したら何時間あっても足りません」と笑いながら、「短い時間ですが楽しんでください。すばらしい親善大使が生まれることを楽しみにしています」とスピーチを終えられました。

うれし恥ずかし自己紹介タイム

_SSP0348.jpg IWCJ(International Women Club JAPAN)の5人のスタッフの自己紹介のあとは、竹村さんから「チーフ」のトライアルについて説明があります。

「今回から、今まで3回以上参加された方で、自分からやりたい!という意志のあるお子さんを対象に、1回のトライアルを経てチーフになっていただくシステムを導入します。今日も名乗りを上げている子がいますので…じゃあ、自己紹介をしてみましょうか」

 さきほどまでの元気はどこへやら、けいたくんとこうしろうくんがもじもじと前に出て行きます。
「僕の名前は○○けいたです!(もじもじ)歳は2年生です!(もじもじ)」 2人ともなんとか、名前と年齢を発表できました。「まだまだ成長中の2人ですが、見守ってくださいね!」と竹村さんからのエールで、ようやく2人に笑顔が戻りました。

_SSP0371.jpg この後、集まった約20人のお子さんのうち「できる!」という子だけ、1人ずつ名前と年齢、出身地などを発表。元気にあいさつできた子も、いざマイクを持ったものの急に照れくさくなってやめてしまう子もいて、会場は温かい笑顔につつまれていきます。

イラン古典音楽の演奏

_SSP0449.jpg 自己紹介が終わるといよいよ古典音楽の演奏です。
「今回はちょうど、駐日イラン大使の招へいでイランから2人の古典音楽の演奏家が来日されていましたので、お越しいただきました」とアヤトッラーヒさんからご紹介があります。
お1人はダフ(タンバリンのような形の打楽器を、指や手のひらで叩いて演奏する)の奏者のタラさん。もうお1人はサントゥール(コンパクトなお琴のような弦楽器。2本のスティックで叩いて演奏する)の奏者のゴールヌーシュさん。
 視線をかわし、無言で間合いをとると、厳かに演奏がはじまります。

 15分にわたった演奏は、たった2台の楽器から紡がれているとは思えないような、音が幾重にも重なる重層的なもの。ときに静かに、ときに情熱的に旋律が展開していきます。ガフのリズムも力強く、心を揺り動かされます。

 モスクのドームや壁、ステンドグラスで描かれたモザイク模様のように、音が複雑に折り重なりながら、1つのストーリーを奏でているよう。
 お2人が呼吸を合わせる様子も美しく、曲間になると夢から覚めたような心地にさせる、時空を旅するようなすばらしい演奏です! 子どもも大人も夢中で拍手を送ります。

大使館公邸の厨房でイラン式ハンバーグをつくる

_SSP0629.jpg 竹村さんのガイドで、子どもたちが2つのグループに分かれます。1つは「トルコ石」チーム、そしてもう1つが「キャビア」チーム、どちらもイランの名産です。受付で渡された名札に、どちらかのイラストが入っていて、それで自分のグループがわかる仕掛け。なるほど。

 今回は参加者が多いので、1グループがキッチンで料理をしているあいだ、別のグループは広間で楽器を演奏させてもらったり、アヤトラーヒさんに自分の名前をペルシャ文字で書いていただけるという趣向のようです。どれも楽しそう。

_SSP0660.jpg クッキングを体験する「トルコ石」チームを追いかけましょう。
「トルコ石の人、あつまってー!」 チーフ候補のけいたくんとこうしろうくんが、大きな声で呼びかけて手を上げます。2人何をしていても楽しそう。
 スタッフが子どもたち1人1人に、エプロンとコック帽(材料は厚紙と白いレジ袋!)が配られ、身支度を整えてから、いよいよ大使館の厨房へ!

_SSP0811.jpg やさしい笑顔で迎えてくれたのはシェフのエブラヒミさんです。いかにもおいしいものをつくってくれそう(笑)。

 子どもたちが体験するのは「コトレット」というイラン式のハンバーグです。今日のタネは、イランでもっとも多く食べられる羊のひき肉をつかったもの。エブラヒミさんが大きな大きなボウル2つ分のタネを、すでに準備してくださっていました。

 エブラヒミさんの指示を、稲見さんが通訳しながらクッキング体験スタート!(手を使うため、子どもたちにはビニール手袋が配られています)

「まずはコトレットのタネを手に取って! そうそのくらい。あんまりたくさん取りすぎるとうまく形がつくれないよー」

 胸の高さまである大人用の調理台に置かれたボウルに、子どもたちが順に手を伸ばし、コトレットのタネをむんずとつかみます。手に余るほどの量になってしまう子、逆に肉団子くらいに小さくなってしまう子、いろいろ。
 シェフの手元を見ながら、子どもたちもタネの形を整えていきますが、タネがやわらかめなので、ちょっと苦戦する子も。すみのほうではもうほとんど粘土遊びのような状態の子もいて…まあそれもよし!です。

子どもが笑顔になる料理

_SSP0972.jpg 竹村さんは、Little Ambassadorsの事前打ち合わせでシェフとお話をするとき、必ず「子どもたちが笑顔になるお料理を用意してくださいますか?」と依頼をされるのですが、今回、エブラヒミさんが提案されたのが、このコトレットだったそうです。
 子どもたちがこうして遊ぶように楽しみながらクッキングができることを、シェフははじめからわかっていらしたのですね。

「タネを手に叩きつけるようにしてまとめたら、両手でコロコロころがして、太いソーセージみたいな形にしてみよう。そうだね! それを手の平で押さえて、少し平べったくしたら…はい、できあがり」

_SSP1024.jpg 成形したタネは、油をひいたフライパンにのせていきます。ここはヤケドが心配なので、エブラヒミさん、お父さんお母さん、スタッフの方がお手伝します。

 しばらくすると肉の焼ける香りがぷーんとただよい、おいしそう!

「これは何のお肉ですか?」と子どもから質問があがります。
「羊ですよ。イランでは羊の肉を一番多く食べるね。その次が鶏肉。イランはイスラム教の国だから豚肉は食べないんですね」

_SSP0744.jpgのサムネール画像「おいしくつくるにはどうしたらいいですか?」 質問が続きます。
「タネをよーく練ることだよ。たくさん練るのがこの料理のポイント!」

 コトレットが焼けるあいだ、エブラヒミさんがスパイスの説明もしてくださいました。実際に厨房で使っているスパイス入れのフタを開け、子どもたちの鼻先に…「うぁ!」 慣れないにおいに慌てて鼻をつまんで逃げ出す子の姿に、エブラヒミさんが目を細めます。

_SSP1020.jpg 両面をこんがり焼いたコトレットをバットに取りだし、クッキング体験は終了です。
「ありがとうございましたっ!」 子どもたちが声をそろえ、元気にごあいさつ。

 エブラヒミさんが、この後のランチで子どもたちに食べさせるポテトのコトレットと、鶏肉のケバブの仕上げに取りかかっているのを、「あれ、ぼくたちが食べられるのかな?」という興味津々のまなこで見つめながら、トルコ石チームは次のプログラム(ペルシャ文字の勉強と、イランの伝統楽器の演奏体験)へ移動します。





(次回へつづく)

インタビュー=深澤真紀(タクト・プランニング
テキスト=橋中佐和(タクト・プランニング
写真=下村しのぶ

先生に直接学べる講座

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ハンガリー大使館シェフとの講座開催決定!

Dreamia Clubでも、ハンガリー大使館シェフとお子様とのクッキング講座開催決定しました!

ハンガリー料理を一緒に作ったり、ハンガリーについてのクイズをしたり…お子様が楽しめる内容が満載です!

日程:2010年8月29日(日)
場所:パーティースペースDreamia新宿
(クリナップ新宿ショールーム内)

より詳しい内容はComing soon...

 

プロフィール

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竹村真紀子(たけむら まきこ)さん

International Women's Club Japan代表理事

南山大学外国語学部英米科卒業
ブダペストELTE大学文学部ハンガリー語コース修了。

中学・高等学校教諭一種免許(英語)取得
ハンガリーフラワーデザイナー国家資格 取得
日本食育インストラクター(primary)
段取り力(Project Work Ability)研修/ホスピタリティプログラム『SMILE』研修認定講師

留学団体にて海外高校留学セールスおよびプロモーションを統括。その後留学メディア会社トゥモローを経て、検定プログラム企画会社の代表を務める。
現在は、International Women's Club JAPAN代表理事として活動しながらヒューマンデザインオーソリティーの段取り力(Project Work Ability)研修およびホスピタリティプログラム『SMILE』研修の講師として企業や行政で研修を行っている。2児の母。

「Little Ambassadors」今後の予定

6/27 インドネシア
7/11 ドミニカ共和国
8月ケニア、9月キルギス共和国、10月ケベック、11月韓国
お問い合わせはIWCJ公式サイトへ
International Women's Club JAPAN HP

 

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