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「Little Ambassadors」とは?

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竹村真紀子(たけむら まきこ)さん

インタビュー 連載第2回

 今月のDreamia人は、「大使館シェフとクッキング!」という、なんとも楽しそうなプログラム「Little Ambassadors(小さな親善大使)」を制作されている竹村真紀子さん(International Women's Club JAPAN代表理事)。世界各国の在日大使館シェフと、子どもも大人も一緒に料理を楽しむことで、その国の文化や言語、習慣を身近に感じられる人気のイベントに、竹村さんが込めた思い、誕生の経緯などをうかがいます。5月30日に行われたばかりのイベントレポートも!

掲載日:2010/06/11(金)

 

●世界で通用する人材を育てたい

――竹村さんは現在、企業や行政、大学向けの人材育成プログラムで「段取り力」やホスピタリティ研修の講師をされながら、IWCJの代表理事としてもお忙しく活動していらっしゃいます。

 IWCJのメインプログラムともいえるのが「Little Ambassadors」ですね。
 子どもたちが各国の大使館シェフと一緒にクッキングを体験することで、その国の文化や習慣を学べるという、聞くだけで楽しそうなプログラムですが、この企画はどんな経緯でスタートしたのでしょう。

_SSP1949.jpg竹村 留学するお子さんの減少に歯止めをかけたくて、小さい頃から、日本国内ででもいいので海外の人と触れ合う機会をつくれないかな?と考えていたのが1つの理由です。

 もう1つは、子どもの教育に興味があったこと。クッキングに、算数や理科、社会の学習を取り入れたようなレッスンが、自宅でできないかな?などと模索していたことも関係しています。ただ、「自宅で」となると物理的に難しかったんですね。

 その頃、副理事の寺脇と出会いました。彼女は料理人で、ケータリング会社を運営しているのですが、「一緒に何かできない?」と話しているときに、「会場を借りてやってみよう」「でも、ただ食事をするだけじゃおもしろくないね」と、構想が広がって。

 私がやりたかったのは、子どもたちが海外に興味をもって、たとえ日本にいても世界に通用する人になってもらいたい、そのお手伝いがしたい、ということでした。
「国の違い、文化の違いを、子どもたちに知ってもらういい方法はないかな」と考えていたところに、ハンガリー時代の友人で、ハンガリー政府の観光局長と再会して話をしたら、「大使館のシェフに協力してもらえると思う」とアイデアをもらって。

 これをきっかけに、他の大使館にも企画をもちかけ、今に至るというわけなんです。

●日本の暮らしを楽しむサポート役も

_SSP0468_1.jpg――各国の大使館の反応はいかがでしたか?

竹村 思いのほかいい反応でした。「子供たちのためなら!」ということでたくさんの大使館の方が協力して下さるだけでなく、積極的にイベントのアイディアを出して下さり、本当に素敵な方ばかりで感謝しています。

――なるほど。

竹村 大使館の関係者の方とお話をするうちに、思い出したことがあって。

 数年前、ハンガリー人の友人とおしゃべりをしていたとき、彼女が実は「日本のやきそばが大好き」と知りました。でも彼女はやきそばをつくったことがなかったんです。

 私が「スーパーでやきそば用の麺が売っていて、調味料もついているし、簡単よ」と言っても、「あれは家でつくるものじゃなくて、主人がおみやげに買ってくるものだから」って(笑)。
「海外から日本に来ても、こんな簡単な料理のつくり方も知らずに帰ってしまうんだな」と無性にもったいない気持ちになったことがあって。

――本当ですね。

竹村 それに、小さな国の大使館だと、日本に赴任して来られても、日本での生活についてのガイダンスがほとんどないんだそうです。ですから、「病気になってもどこに行けばいいかわからない。病気にならないことを祈るばかりです」とおっしゃる方もいて。


 規模の大きな大使館であれば、日本人スタッフがいて、日常生活の相談もできるのですが、アフリカや南米などの小さな国の大使館は、そういうわけにもいきません。
 でも、せっかく日本に来てくださったのに、生活が不自由だったり、寂しい思いをされて帰国される方もいらっしゃるそうで、それではあまりにもったいないですよね。

 なので、日本に赴任される大使館員の奥さまや、シェフの奥さまなどに、日本の生活を楽んでいただけるようなコミュニティも少しずつ広げていきたいなと思って、今、いろいろプランを考えているところです。

●「子ども理事」誕生!?

――Little Ambassadorsの1回めは、2009年10月のハンガリー編でした。

竹村 はい。去年の4月から具体的な準備をはじめ、初回でしたから試行錯誤を重ねて、10月にようやく実現にこぎ着けました。

――子どもも大人も参加できるようですが、これは前半は子ども向け、後半は付き添いの親御さん向けというスタイルですか?

_SSP0381_1.jpg竹村 いえ、まったく別なんです。当初は子ども向けだけのつもりだったのですが、イベントの告知をしてみたら、「子どもはいないけれど参加したい」というご要望があったので、子どもと引率の親御さんが参加する回と、大人だけが参加する回と分けて、今もそのスタイルで開催しています。

 おかげさまで、Little Ambassadorsに参加してから、「ハンガリーについてもっと知りたくなりました!」という声をたくさんいただいています。
 イベントはきっかけにしていただくだけで、そこから皆さんに自発的に、異文化に興味をもっていただきたかったのでうれしい限りです。

――たしかに、すごく親近感が湧く仕掛けですよね。

竹村 「食」は記憶に残りますからね。私自身、小さい頃にシンガポールで食べた味とスパイスの香りは強く印象に残っています。同じようなことを、このイベントを通して子どもたちに体験してもらいたいですね。

――竹村さんのお子さんもLittle Ambassadorsには参加されて?

竹村 ええ、7歳になる上の息子は、はりきって参加しています。夫も私も、息子をよく仕事場に連れて行くんですね。将来は、日本、海外を問わず、どこにいても自分の力で生きていける人間になってほしいので、早いうちからなんでも経験してほしいと思って。

 実は息子もかなりやる気で、「お母さん、そろそろ僕をLittle Ambassadorsのスタッフにしてくれない?」と言いだしまして。

――7歳で!

竹村 ええ。でも息子だからと特別扱いはしませんよ。「トライアルをクリアしたらね」と言ってあります。まだまだです(笑)。

――(笑)お子さんを思うからこその厳しさなのでしょうね。

竹村 息子に限らず、将来的にはお子さんの中から、一緒に活動してくれるスタッフが出てきてくれるといいな、とも考えています。

――「子ども店長」ならぬ「子ども理事」ですね。

竹村 そうですそうです(笑)!

●「食」は国の文化そのもの

_SSP1358.jpg――今後も協力していただける大使館は増えそうですね。

竹村 今度のイランで4カ国目になりますが、今後も毎月、新たな展開を予定しています。6月にはインドネシア、7月はドミニカ共和国、8月ケニア、9月キルギス共和国、10月ケベック、11月韓国と目白押しです。すごく楽しみです。

ほかにも、デンマーク、スイス、スペインなど、スケジュールは未定ながら具体的なご相談をさせていただいている大使館がたくさんあります。

――さまざまな国の方と食にまつわるお話をされる中で、食文化について再発見されたこともおありだと思いますが。

竹村 「食」は、その国の文化そのものだと感じています。

 ですから、子どもたちには、国ごとの「食」に触れることで、文化の違いを知ってもらえるといいな、と考えています。
 いろいろな食べ物があって、調理器具もいろいろあるとを知れば、たとえばスーパーマーケットで見たことのない食材を見つけたとき、「どこの国のものかな?」という想像力が湧くようになる。自分が知っている国のものとわかれば「その国、知ってる!」とうれしくなる。そういう心の動きが大切だと思うんです。

 また、国の違いを知ることは、日本を再発見するきっかけにもなります。「日本っていいな」「日本の食べ物はおいしいな」と、日本文化を客観的に評価できるようになる。

 海外に出て、日本を外から眺める経験はとても大事だと思います。海外に行けば「日本ってどんな国?」と聞かれる機会が多く、自分が生まれた日本という国に興味を持たざるを得なくなるんですね。
 異文化とのふれあいは、日本人というアイデンティティを育てるという意味でも、とても貴重な経験だと思います。

――なるほど。

●子どもが楽しめて、大人も楽しい

_SSP0586.jpg竹村 Little Ambassadorsを何度か開催する中で感じたのは、「子どもたちの目がきらきら輝いている!」ということ。見たことのないものに出会って、それを自分で調理して、食べて、「おいしい!」という発見の連続ですからね。

 大使館シェフには必ず、「子どもたちが笑顔になる1品」を考えていただいています。それを一緒につくって楽しいし、食べても楽しくて、ついつい目がきらきらしちゃうようなお料理、ということなんです。

――それは素晴らしいです。

竹村 それから、子どもたちにはクッキングをするだけでなく、あいさつやお礼など、簡単な言葉も覚えてもらいます。

 子どもたちにはコック帽をかぶせて、「みんながシェフだよ」という設定で、お父さんお母さんをもてなす言葉――たとえば「召し上がれ!」とか「ごゆっくり!」という言葉を覚えて、練習して、実際に口に出してもらったり。

 他にも、大使館の方とご相談して、その国への理解が深まるようなアクティビティも用意しています。子どもはどうしても飽きっぽいので、手を変え品を変えでないと集中力がもたないということもあるんですけれど(笑)。

 ケベックのイベントでは先住民の歌、ナイジェリアのときは民族衣装に、歌や踊りも見せていただいたり、6月に予定しているインドネシアの回は民族舞踊と護身術とか、いろいろプラン中で。企画を練る作業は本当に楽しいです!

――竹村さんのブログを拝見していても、その楽しさはすごく感じます。

竹村 もちろん子どもたちに楽しんでもらいたいと思ってやっているのですが、いろんな国のことが勉強できて、もしかすると私が誰よりも楽しんでいるかもしれません(笑)。


(次回へつづく)

インタビュー=深澤真紀(タクト・プランニング
テキスト=橋中佐和(タクト・プランニング
写真=下村しのぶ

先生に直接学べる講座

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ハンガリー大使館シェフとの講座開催決定!

Dreamia Clubでも、ハンガリー大使館シェフとお子様とのクッキング講座開催決定しました!

ハンガリー料理を一緒に作ったり、ハンガリーについてのクイズをしたり…お子様が楽しめる内容が満載です!

日程:2010年8月29日(日)
場所:パーティースペースDreamia新宿
(クリナップ新宿ショールーム内)

より詳しい内容はComing soon...

プロフィール

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竹村真紀子(たけむら まきこ)さん

International Women's Club Japan代表理事

南山大学外国語学部英米科卒業
ブダペストELTE大学文学部ハンガリー語コース修了。

中学・高等学校教諭一種免許(英語)取得
ハンガリーフラワーデザイナー国家資格 取得
日本食育インストラクター(primary)
段取り力(Project Work Ability)研修/ホスピタリティプログラム『SMILE』研修認定講師

留学団体にて海外高校留学セールスおよびプロモーションを統括。その後留学メディア会社トゥモローを経て、検定プログラム企画会社の代表を務める。
現在は、International Women's Club JAPAN代表理事として活動しながらヒューマンデザインオーソリティーの段取り力(Project Work Ability)研修およびホスピタリティプログラム『SMILE』研修の講師として企業や行政で研修を行っている。2児の母。

International Women's Club JAPAN HP

 

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