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"雰囲気プロデューサー"が語る、人生を楽しむライフスタイルの高め方

Patrice Julien(パトリス・ジュリアン)さん
インタビュー 連載第2回
モロッコ生まれのフランス人でライフスタイルプロデューサーのパトリス・ジュリアンさんは、1992年「フランス料理ABC」(文化出版局)出版後、”ビストロ”や”カフェ”ブームをつくり、”ゲランドの塩”、”プロヴァンスのハーブ”やココット鍋の”ル・クルーゼ”といったブランドを日本に取り入れたパイオニア。自身を「フンイキスト」と呼ぶパトリスさんから、物事の調和をもたらす”雰囲気”やおもてなしの心、そして人生を楽しむことの大切さなどについて、お話をお伺いします。
掲載日: 2009/11/11(水)
モノや空間のマイナスを直して・・・そこに価値(プラス)を与えるのが‘文化’
「パトリス流のおもてなし」について伺うと、商品開発の仕事でも、人をもてなすことでも、特に「パトリス流」という形式はないということ。共通しているのは、モノや空間のマイナスをゼロに直して、そこに価値を与えること。この家の場合であれば、窓に仕切りをなくし、部屋の奥に鏡を置いて、太陽の光を取り入れるようにしました。この日も、軒下にぶら下がっているサンキャッチャー(プリズム)も、風にそよぎながら七色の光をテーブルに落していました。人は皆、五感を持っています。何もしなくても、目や耳、肌などから得られるものはすべて感じられるはず、たとえそれに気づかなかったとしても。この状態をゼロポイントとすると、‘文化’というものは、そこからプラスしていくもの。今こうして受けている太陽の光をいかに楽しむか、それが‘文化’です。これを・・・ただの「プライバシー」とみなせば、カーテンをつけ、さらにダブルカーテンにして、暗くなったから蛍光灯をつける、そしてつまらなくなったからテレビをつける、どこまでもマイナスになってしまいます。自分のつくる文化は、プラスにもマイナスにも、いかようにもはたらくのです。
‘自分の楽しみ方’を得ると、人生の‘幸せ’は豊かになる
だから、五感を楽しみながら、どのように幸せを高めていくかということが本当に大切。お客さまに飲み物をお出しする時も、そうです。ペットボトルに入ったウーロン茶でも、紙コップに入ったお茶でも良いかもしれない。でも、グラスを選び、ストローも添えるなら、何色が良いかと考えてみる。人の体の‘幸せ’をどう高められるかは、‘便利’や‘栄養がある’といったメリット・デメリットでは、解決できないのです。「自分の楽しみ方を得る=人生の幸せが豊かになる」ことにあるのです。
パトリスさんが日本に来た当初、売られている塩はたったの1種類しかありませんでした。それで、私の好きな「ゲランドの塩」を日本に紹介したのです。今では、スーパーに行けば、塩も数十種類にも及びます。嬉しいことです、文化に広がりが生まれるのですから。こんな風に、自分のライフスタイルが向上すると、周りのライフスタイルも向上します。それは、もともと皆が持っている五感の‘はたらき方’が成長するからです。日本の成長は特に早いと思います。
‘自分’のことを大切に・・・もっと自分が楽しんで!
「日本の人たちは、協調性が高い。これはとても良いことだけど、周りに気を遣い、良い雰囲気をつくるために一生懸命で、負担が大きすぎてしまう。」とパトリスさんは指摘します。お客さまのために辛い思いをしていることが多いのです。そうではなくて、まず自分が楽しむことをすれば、おのずと良い雰囲気をつくることができます。家に人を招待する時も、お客さまのことばかり気にしないで、もっと自分が楽しんで!日本の人達は、周りの人を思いやり過ぎるところがあるけれど、そういう心を持ちそなえているので、本気で自分を大切にすれば、容易に‘幸せ’に近づけるはず。もちろん、人のことも大切だけど、自分のことも大切に。そう、だからお客さまを招く時、自分の好きなメニューを作ればいいのです。本人が楽しければ、絶対にまわりの人も楽しくなるから。子育ての場合も同じです。「頑張って作ったのに、食べてくれない!」なんて絶対に子供に言っては駄目です、お母さんも一生懸命になり過ぎないで。
次回も引き続き、パトリスさんの素敵なライフスタイルのお話と、ご夫婦の「将来の夢」についてお届けします。どうぞお楽しみに!
撮影・キッチンミノル
文・やまかわももこ

Be Nouveau Night with パトリス&ユリ
日時: 2009年11月25日(水) 19:00~20:30(受付開始 18:30)
場所: パーティースペースDreamia 新宿
(クリナップ新宿ショールーム内)
皆様に感謝の気持ちを込めて、パトリス&ユリ・ジュリアンさんをお招きしたDreamia Club1周年記念イベントを開催致します。
パーティのテーマは、『Be Nouveau(ビー ヌーヴォー)』
※ Nouveau(ヌーヴォー)・・・フランス語で「新しい」という意味です。
気になるフードはもちろんパトリスさんのお手製です。
たくさんの”ヌーヴォー”が詰まった、一夜限りの特別なパーティにぜひ参加しませんか?
皆様のご参加お待ちしております。

Patrice Julien(パトリス・ジュリアン)さん
ライフスタイルプロデューサー
モロッコ生まれのフランス人。革新的な校風で知られるナンテールのパリ第10大学にて「コミュニケーション」を学ぶ。そこで習得したスキルは、後にフランス外務省の公務員としてフランス文化の普及という任務のために渡ったアフガニスタン、ポルトガル、タイ、そして日本の各国においても大いに発揮される。パトリスさんにとって人生の主たる目的は楽しむこと。そんな彼が自らの最初の本として選んだのは「フランス料理ABC」という料理本(文化出版局から1992 年に出版されたこの本は現在までコンスタントに増刷を重ねている)。まさにカリスマ的プロデューサーであるパトリスさんは常に新しいアイデアや新しいコンセプトを発信し続けている。プロデュースした製品、トークショーやワークショップ、また最近新たに開いた「ライフスタイル道場」などを通して、パトリスさんは物事を”雰囲気”というアングルから見つめることがいかに大切で必要であるかを説き明かす。
ゆたかに生きる―パトリス・ジュリアン流ライフスタイル (sasaeru文庫 ぱ 1-1)
550円(sasaeru文庫 ぱ 1-1)
生活はアート (幻冬舎文庫)
520円(幻冬舎文庫)
お鍋でフランス料理―ビストロの味、田舎の味
1,340円
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