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異国イタリアで、地元料理の人気レストランをオープン

仲田睦(なかだ むつみ)さん
インタビュー 連載第1回
今回ご登場いただくのは、北イタリアのトレンティーノにあるレストラン「al Borgo ARTECUCINA(アルボルゴ・アルテクチーナ)」のオーナーシェフである仲田睦(なかだむつみ)さん。北イタリアの郷土料理を追求し、素材そのものの味を引き出す料理を提案しています。イタリア人に料理を教えるほど、トレンティーノ料理に精通している仲田さんが「料理の世界」へ足を踏み入れたきっかけやこれまでの軌跡をお届けいたします。
掲載日: 2009/09/28(月)
もっと大きな夢を!テニスプレイヤーからの転身
幼い頃からテニスプレイヤーとしてコートを駆け回っていた仲田睦さん。転機が訪れたのは23歳のとき。
「世界のトッププレイヤーとの力の差を実感するようになりました。自分はもう、この人たちを超えることはできないのではないか……。それならキッパリ辞めて何か他に好きなことをやろうと思ったのです」
そしてテニスプレイヤーから一転し、好きなことの一つでもあり、関心が高かった食の分野へ。料理の世界へと飛び込みます。
「料理界に入り、最初は焦りました。周囲を見渡すと18歳から修行を始めているような人ばかり。自分はもう遅いのではないか……と。しかし努力をして技術を磨いていくうちに、実力次第で上に上がっていけるものだとわかり、頑張っていました」
イタリア修行時代は、「人生の中で、最も勉強した時期」
料理といってもいろいろな種類がありますが、仲田さんが進んだのは、イタリア料理。ある日、ふと「本当にイタリア人は自分が口にしているような料理を食べているのだろうか?」という素朴な疑問がわき、自分の目で実際に確かめてみたいという衝動に駆られ、即座に行動を起こす仲田さん。イタリアへと旅立ちます。「はじめは、厨房で働くのだから言葉はなんとかなるだろうという甘えがありました。ところが、全く通用しなかったのです(笑)。国立の調理師学校に通う3ヶ月間は生まれて初めてというくらいたくさん勉強をしました。料理以前に語学の勉強です」
調理場の中でコミュニケーションを円滑にするため、不自由しない語学力を身につけること、他の人より朝早く調理場に出かけていく、など、日々小さな努力の積み重ねを続けます。
女性でも、ピラミッドの頂点に立てるチャンスがある!
「今でこそ、日本でも女性のオーナーシェフなど登場していますが、2000年当時は、それがまだごくわずかでした。会社組織の中でもピラミッドの頂点へと進めるのは、男性が大半です。例外はあったかもしれませんが、まだまだ日本はそういう風潮でした」 日本にいると当たり前と感じていたことが、一歩外に出てみると、大きく世界観が変わる。それと同時に夢も広がっていきました。
「イタリアでは、『女性』という隔たりはありませんでした。料理界でも、実力がある人が上にいく。だから三ツ星シェフの女性がたくさんいます」 実際にイタリアへ行き、自分の目で見て体験したからこそ、仲田さんは、「ここなら、頑張れば上にいける!」と実感し、未来への大きな希望が広がっていきました。
次回は、イタリアでの運命の出会いや人生の転機をお届けします。どうぞお楽しみに。

仲田睦(なかだ むつみ)さん
料理人
1972年東京都生まれ。2000年に渡伊。ピエモンテ州、トレンティーノ=アルト・アディジェ州で修行後、一時帰国し再度イタリアへ。03年にトレントのロヴェレートにある「アルボルゴ」のセコンドシェフを務めた後、05年に共同出資による「アルボルゴ・アルテクチーナ」を設立。

al Borgo ARTECUCINA(アルボルゴ アルテクチーナ)
所在地Besenello via Roma 3 (ITALY)
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