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体験を通して食卓の大切さを伝える、サロネーゼの料理教室
田中 雅子(たなか まさこ)さん
インタビュー 連載第1回
サロネーゼとして自宅で料理教室を開催され、また日本雑穀協会認定の雑穀アドバイザーとしても、現在多方面で活躍中の田中雅子さん。連載の第一回目は、自宅の料理教室を始めたきっかけや、雑穀に興味を持つまでの道のりなどについて伺いました。
掲載日: 2009/8/27(木)
『人の集まる家』のおもてなしが、料理教室に!
「雑穀料理を初めて食べたとき、アレンジの楽しさと食べたことのない食感や美味しさに、とても感動しました」。そう朗らかな笑顔で話すのは、自宅で料理教室を開催して13年になる、サロネーゼの田中雅子さん。現在大学生と高校生のお嬢様、ご主人様の4人家族です。
「主人と私が大学時代の友人ということもあって、本当によく人の集まる家でね。もともと、好きでおもてなしをしていたら、レシピを教えて欲しいと言って頂くようになって。そうして始めたのが、自宅の料理教室なんです。ちょうど子供が幼稚園のときでした」。田中さんご自身が、家族の健康のために作る食卓の料理は大変好評で、いつの間にか生徒が集まっていたといいます。
そのときのメニューは、ご自身がまだ若かったこともあり、パーティーメニューなど見た目に華やかな料理がメイン。雑穀料理に出合うまでには、長い道のりがありました。
突然の病で知った、食べる喜びと楽しさ
「あるとき、突然ウイルス性の病気にかかり、左顔面の神経が麻痺した状態になってしまったんです。瞬きもできず、表情を作れない、話せない、そして口を動かせないから食べられないという経験をすることになりました。私は“いつも笑顔でいることが自分だった”ので、主人と笑い合えない、子供に微笑みかけられないことが本当に辛かったな~と思い出します。そして、噛んで食事をすることができないのが、とても辛かったのです」。好きなことに全力投球し完璧にこなしたいと、子育てをしながらずっと頑張っていたことが、ストレスとなって現れてしまったと田中さんは振り返ります。
「お医者さんに、これは治りません、後遺症が残りますと言われました。その頃、ちょうど料理学校の講師を始めて料理雑誌など誌面にも載せていただき始めた頃だったのですが、もうそういった仕事はできないなと。じゃあもう家でがんばっていこう、と自宅での料理教室に力を注ぐことになりました。そうして無理をしないでじっくりと療養したことが幸いし、本当に幸運なことに、6ヶ月くらいで後遺症もわからないくらいに回復したんです」。
このことが大きな転機となり、今までの多忙な生活を見直し、ゆっくりと好きなことをしようと再スタートを切ることができました。何よりも、病気によって自分が食事をすることができなくなったことで、食べることって本当にすごく楽しいことだ!と思い直し、『食育』に興味を持ち勉強することになりました。
雑穀と出合い『食卓』の大切さを再認識
食育を勉強する中で、田中さんは雑穀料理に出合いました。ある料理教室でいただいた雑穀料理の感動が、今に繋がっていると田中さんはいいます。
「昔、自宅でセキセイインコを飼っていまして、実は雑穀というと動物の餌という印象しか持っていなかったんです。でもその時に教えていただいた雑穀を使ったお料理がとっても美味しくて、見た目もキレイで、粒々の食感なども目新しく、こういった使い方があるんだな、と感動したんです」。特に教室で習った、きびのドレッシングの水菜サラダでは、きびの食感に興味を持ち、黒米と明太子の飯蒸しでは、黒と赤のコントラストにとても感動したそうです。その後、田中さんは雑穀の栄養素やよく噛むことが、健康に良いのかもしれないと調べているうちに、日本雑穀協会を知ることとなりました。さらに、協会に資格制度があることを知って、せっかく学ぶのなら資格を取ろうと、雑穀アドバイザーの勉強をすることになったのです。雑穀アドバイザーとなった田中さんは、ご自宅での料理教室でも、『雑穀をもっと身近に感じてもらえたら』と、食育を提案する中に雑穀を使った料理を多く紹介するようになりました。雑穀を普段の食生活に加えることで、さらに栄養バランスのよい献立が作れることを伝えています。
「未病を防ぐ、食べて元気になりましょうという意識が、病気を境に余計に強まりました。だから生きていくうえで一番大事なのは食べることだと思っています。また、家庭の中においても食卓は一番大事な場所だと思っています。今食育といわれていますが、何をおいても家族みんなで食卓を囲むということは、生きていくうえで一番大切なことだと思っているので、そういったことを踏まえた料理教室がこれからもできればいいな、と思っています」。
次回は、田中さんが魅了されて止まない雑穀の付き合い方や資格などについて伺います。お楽しみに!
文・立川 奈緒子
撮影・キッチン ミノル
田中 雅子(たなか まさこ)
日本雑穀協会認定・雑穀アドバイザー
自宅で料理教室を主宰し、雑穀をはじめ食生活を豊かにするレシピを提案している。玉川高島屋S・Cのフーズビューローでは食に関するアドバイスやレシピを提供中。ベターホーム協会での食文化セミナー、雑穀料理講習会の講師をはじめ、日本雑穀協会主催のセミナーなどの講師も務める。幼稚園や小学校の保護者向けの講演や講習会での講師も務め食育活動にも取り組んでいる。「雑穀料理コンテスト2009」において最優秀賞受賞。
ブログURL:http://m-kitchen3722.cocolog-nifty.com/blog/
日本雑穀協会HP URL:http://www.zakkoku.jp/
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