本美 佑佳さん 第3回

「ユカクッキングスタジオ」

本美 佑佳

【兵庫県神戸市】

今月の「料理」のコーナーでご紹介するのは、「ユカクッキングスタジオ」を主宰する本美佑佳さん。 カフェやレストラン、チーズやワイン、ハム・ソーセージの専門店やパン屋さんなどおしゃれなお店が立ち並ぶ六甲にあるお教室。 今年で設立22周年を迎え、卒業生は5000人を超える老舗のお教室では、伝統を守りながらも時代に即した、家庭で実践できる健康的なお料理を学ぶことができます。 お教室設立当初のご苦労話も交えながら、バイタリティーあふれる本美さんの神戸ライフスタイルをご紹介いたします。

9.教室を開いたきっかけをおしえてください

本美佑佳さん記事写真1

4年制の家政学部の大学を卒業後、名古屋の料理教室に通い、料理教室の先生との出会があり、短大に再入学して栄養士の資格を取りました。

そのときの卒論のテーマは、「若い母親の食意識」。

このとき実態を調査して愕然として自らの料理教室では母の味を伝えたいと強く思いました。

卒業後の病院勤務を経て、ホテルオークラ神戸ヘルスクラブに栄養士として就職し10年間栄養指導をしました。

平成4年31才のとき念願のユカクッキングスタジオを設立、3年目でどうにか軌道に乗り始めたときに、阪神大震災に遭遇。自宅は半壊。

ユカクッキングスタジオの建物は残りましたが、中の食器類はこなごなになり瓦礫の山になっていました。

この震災でもうだめだと思いましたが、もう一度自分の本当にしたいことを考えました。
家庭料理の基礎を教えようと。

一見地味で平凡に思えるサロンの方針を間違っていないと確信するようになったのも、震災を受けて一番大事なものは何かこうした問いをつきつけられた結果なのだと思います。

そして大切なものは人とのきずな。震災後の2年間は高校の家庭科教師の非常勤講師で教壇にたつ経験をもちました。

ユカクッキングスタジオは今年で設立22周年を迎えることができ、これからは神戸で恩返しの気持ちを気仙沼の人たちに希望のたすきを渡したいと思います。

東北の食材を使ったレシピを考案して教えたり、食を通じた支援活動にも力をいれています。

フォリジャー(Foreger)として神戸ホテル ラ スイートのフレンチのシェフの片腕として必要な食材を探し、アドバイスヤアイディアを提案する食のスペシャリストであり食のコーディネーターをしています!

10.教室を開いて良かったと思うことはなんでしょう?

本美佑佳さん記事写真2

家族に喜ばれたという声や、お友達ができたり、結婚相手が見つかったり、家族の健康が食でよくなった、料理との距離が近くなったとの声を聴くときです。

またレッスンの間は様々な雑談が飛び交いますが、その話がためになるとか料理に関係するということではなくても楽しい時間がすごせたときにお教室を開いて良かったなと思います。

食は心と心をつなぐもの、そのものの味だけではなく、メニューの背景にあるストーリーやメッセージを味わうものです。

食べた後、ほっこりとあったかい気持ちになってくれたら嬉しいです。

11.教室運営の工夫があれば教えてください

本美佑佳さん記事写真3

自分のスケジュールに合わせて好きなメニューを自由にセレクトでき、自分のペースで通えるようにスケジュールを組んでいます。

又、必要に応じてコースの変更やメニューも選べるようにしています。

レッスンの間はわけへだてなく、お願いするように心がけています。

またさりげなく技術差をみた上で仕事をふり、きちんと仕上がるようにしています。

12.レッスンでもよく使う愛用品を教えてください(道具や食材など)

本美佑佳さん記事写真4

貝印の包丁、ルクルーゼの鍋、バーミックスです。

洗い物も勉強のうち、ということでお道具は生徒さんに磨いていただいています。

また貝印のさじ類は皆さん好評です。

食材については、今後は兵庫県産の調味料や地産地消に特化した野菜だけを使いたいと考えています。