自宅サロン開業Lesson

自宅でサロンを開くためには何が必要?準備や心構えをわかりやすく伝える連載コラム。

Lesson.23 さあいよいよサロン開業です!

1回目の「サロンはサービス業です」からはじまり、サロン開業に向けて検討が必要なポイントを、プランづくりと実際の準備に分けて、あれこれご紹介してきた当コーナーも、今回が最終回。おさらいとまいりましょう!

まずはじめにやるべきことは...
サロンのコンセプト(WHY)は?
何を(WHAT)教える?
誰が(WHO)、誰に(WHOM)教える?
いつ(WHEN)、どこで(WHERE)、どのように(HOW)?
という、いわゆる6W1Hを考えるプランづくりでした。

このプランが「わたしのサロンの企画書」の内容になります。ノートに書きだしたり、パソコン上の文書として作成し、目標や懸案事項が一目でわかるようにしておきましょう。

サロンに必要な物理的、精神的な「バックヤード」を準備する大切さについてもご紹介しました。自分にとって何がバックヤードになるかも、上記の企画書に組み込んでおきます。

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ハードの準備としては、
お料理教室では特に重要なキッチンや、キッチン以外のレッスンスペース、そして、玄関や荷物置き場、トイレなどの配慮。
調理器具やお皿、グラスなどをそろえる際のアイデアもご提案しました。

食材などの仕入れや、お金、人間関係、防犯、宣伝に関するシステムづくりも、サロンをスムーズに運営するうえでの大切なポイントでしたね。

サロンを実際に開業されるまでは、ここまでご紹介したポイントについて考えたり、生徒さんを迎え入れる環境を整えるために掃除をしたり、動線が確保できるように家具のレイアウトを変えたり、買い物をしたり、宣伝用のチラシをつくったりサイトを立ち上げたり、実習のシミュレーションをしたり、料理教室ならば試作をしてレシピをつくったり......頭と体をフル回転させて、やるべきことがてんこ盛りです。

大変ですがあと一歩、がんばって!

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サロン開業までの道のりは1本道ではありません。お1人お1人、置かれている環境や物理的・経済的な条件が違えば、考えるべきこと、準備すべきことが変わってきます。

ただ、このコーナーでご紹介してきたポイントのそれぞれについて、ご自分なりのスタンスを固めることができれば、サロン開業の準備は整ったことになります。
「バックヤードのすすめ」でも申し上げたように、プランづくりは1回でおしまいではありません。

情報収集をしたり、家族や友人・知人に相談したり、行動をはじめてみてはじめてわかることもあります。新しい情報をプランに反映させると、全体の見直しが必要になる場合があるかもしれません。
「わたしのサロンの企画書」を、何度でも修正しながら、納得できるものに仕上げてください。

サロンを開業されてからも、プランの見直しは、定期的に行われることをおすすめします。なぜなら、サロンをはじめてみると、思いもよらないことが起こるものだからです。
対症療法だけでは対処しきれないような、前提条件の大きな変更があったら、プランの一部、あるいは全部を見直して、仕切りなおすようにしましょう。

ただ、その場合も「コンセプト」=何のためにサロンをやるか?は、無闇に変えないほうがいいでしょう。
サロンが動き出すと、日々の仕事(掃除、買い出し、レッスン、顧客管理など)に夢中になってしまうものです。真面目な方ほど、「生徒さんに喜んでもらうにはどうしたらいいか?」といった目の前の課題を解決することを優先して、当初のコンセプトにそぐわないことをレッスンに盛り込んでしまったりします。

もちろん、「サロンはサービス業」ですし、生徒さん=お客さまがいらっしゃって、お金をいただいて運営する以上、ある程度は顧客ニーズに応えたほうがいいでしょう。
でも、そのためにコンセプトとは真逆の方向に進んでしまうのは本末転倒です。

たとえば、「忙しい毎日のなか、リラックスできるような場所を提供したい」というコンセプトで、家庭料理の教室を開いたところ、思った以上に生徒さんが集まってくれた。うれしさと感謝の気持ちでレッスンを増やしたとします。

レッスンが増えれば当然、あなた自身にも、ご家族のいる場合はご家族にも、負担は多くなります。その結果、生徒さんは満足しても、自分と家族の関係がぎくしゃくしだしたり、あなた自身もイライラが続くことになったら......おかしな状況ですね。

(この場合は、レッスンを自宅以外の場所で行って家族の負担を減らしたり、レッスンを増やす分、アシスタントを雇ってご自身の負担を減らしたり、レッスン以外にも生徒さんが安らげる空間=たとえばカフェを開業したり、方法はいろいろあります)

人気を集めるサロンにはハッピーな空気と笑顔が満ちています。そしてその中心にはサロネーゼがいます。あなたが笑顔でいられなければ、生徒さんを笑顔にすることはできません。
サロンの運営を楽しみながら続けていくためにも、時々、「何のために」サロンをはじめたのかを振り返ることをおすすめします。
はじめにつくった「わたしのサロンの企画書」は、あなたが迷ったときも、よりよい方向に導いてくれるはずです。

サロンに正解はありません。さまざまなスタイルの、それぞれに個性的なサロンが、どんどん誕生するのを楽しみにしています。Dreamia Clubはみなさんを応援しています!

ご愛読ありがとうございました。

テキスト=深澤真紀+橋中佐和(タクト・プランニング)

タクト・プランニング

「草食男子」の名付け親で2009年流行語大賞トップテンを受賞した、
コラムニスト・編集者の深澤真紀が代表取締役を務める。
食、旅、若者、女性などのテーマを手がける企画会社。
食関連の書籍多数。

公式サイトhttp://www.tact-planning.com

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